園からのお知らせ

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認定こども園捜真幼稚園2021年12月園だより

アドベント(待降節)に入り、園では子どもたちと礼拝堂で第1回アドベント礼拝を守りました。イエス・キリストが来られることを待ち望みクリスマスに向けて心の準備をする期間を大切に過ごします。

だけど、だからこそ

捜真幼稚園のクリスマス礼拝では、毎年、年長さんがページェント(降誕劇)を通してクリスマスの本当の喜びを伝えてくれます。クリスマスはプレゼントをもらう日、美味しいご馳走を食べる日だと思っている人、もしくはそのために忙しく準備をして、クリスマスが終わるとホッとしたり疲れてしまったりする人もいるかもしれません。クリスマスを楽しい良い日にしようと頑張る私たちです。それはなぜでしょう?私たちの毎日の生活は嬉しいこと楽しいことばかりではありません。どちらかというと、うまくいかないことの方が多く、悲しみと矛盾に満ちているように思えてしまいます。ですから、全世界で祝われているクリスマスを、笑顔で楽しく優しい気持ちで過ごしたいと頑張ってしまうのかもしれません。けれども、クリスマスの本当の意味、本当の喜びを知った時、私たちが大切にしなければならないただ一つのことに気づかされます。それは、何でしょうか。
『天使は、彼女のところに来て言った「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」』(ルカによる福音書1:28)
このみ言葉は有名な『受胎告知』です。ナザレという村に住んでいるマリヤのところに、天使ガブリエルがやってきて救い主のお母さんになることを告げる場面です。神がこの世界に、赤ちゃん、つまり人となって身を置いてくださるという驚くべきことを告げるのです。その方は愛を貫いて生き、その生涯は十字架の死へと至ります。“おめでとう”という言葉とは程遠い出来事だと思ってしまいます。ましてや、マリヤは、婚約中の身でした。婚約中の娘がフィアンセの知らないうちに妊娠して、出産するというのです。戸惑いと恐怖の中に突き落とされたのではないでしょうか。けれども、マリヤはのちに自分の人生を振り返り、「私の魂は主をあがめ、救い主である神を喜びたたえます。今からのち、いつの世の人も私を幸いな人と言うでしょう。」と讃美しています。この逆転の中には、神がともにいてくださるという信頼と決意がありました。神が人となってきてくださった世界は、うまくいかないことばかりの、悲しみと矛盾に満ちた世界です。だけれども、だからこそ神は人となってこの世界に来てくださったのです。ここに、神の愛と決意があります。
では、私たちが大切にすべきただ一つのこととは何でしょう。文句やつぶやきの多い私たちだけれど、だからこそ、この私たちのただなかに生まれてくださった主イエスに心から感謝しお祝いすることではないでしょうか。「あなたに、私に、この世界に与えられたイエス様、おめでとう。クリスマスおめでとう。」と。
どうぞ皆様、イエス様がお生まれになったという嬉しいお知らせを子どもたちを通して受け取ってください。
クリスマス、おめでとうございます!!
                               

主幹保育教諭  黒坂 綾子

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