2025年6月園だより
捜真幼稚園は捜真バプテスト教会からうまれました。当時の牧師、千葉勇先生が、この地にイエス様の愛された幼子たちのための幼稚園をつくりたいと願い、教会の方々と共に祈り求めてくださいました。そして神様はその祈りに応えてくださったのです。上記のみ言葉に続いて、聖書は求めるものに必ず良いものをくださると断言しています。また、この箇所は、“主の祈り”に続いていることから、私たちが積極的に祈ることを励ますみ言葉だと言われています。
私が母になって一番の恵みだと思っていることは、日々の生活の中に祈りがあることです。子育ては楽しいものです。でも、とても難しく自分ではどうすることもできないこと、解決できないことが山ほどあります。我が子が大切で愛おしいからこそ、悩みは尽きません。けれども、不思議なことに、私たちのつぶやきも神様に向ける時、それは祈りになります。それは本当に驚くばかりの恵みです。娘に感情をぶつけてしまった後で、「あー、いけない。またやってしまった。」と反省することはしょっちゅうですが、祈ることを思い出し、求め、探し、門をたたくように、そのままの思いを神様に伝えています。時には「神様…」と言った後、涙しか出てこないこともありますが、神様はちゃんとわかっていてくださいます。心の叫びをいつも聴いていてくださる方がいることは、なんという幸いでしょう。ただ聴くだけではありまでん。私たちの存在を、かけがえのないものとして大切にしてくださり、私たちの命と人生に責任を持って関わってくださっているのです。
捜真幼稚園に入園し、子どもたちの祈りの生活がスタートしました。保護者のみなさまにとりましても、神様との応答関係が育まれてゆく日々になりますように願いつつ、ひとつの詩を贈ります。
『親の祈り』 ルイス・カンガス
神様、もっと良い私にしてください
子どもの言うことをよく聴いてやり 心の疑問に親切に答え
子どもをよく理解する私にしてください
理由なく子どもの心を傷つけることがないようにお助けください
子どもの失敗を笑ったりせず 子どもの小さい間違いには目を閉じて
良いところを見させてください
良いところを心から誉めてやり伸ばしてやることが出来ますように
大人の判断や習慣で子どもをしばることのないように
子どもが自分で判断し 自分で正しく行動していけるように導く知恵をお与えください
感情的に叱るのではなく 正しく注意してやれますように
道理にかなった希望はできるだけかなえてやり
彼らのためにならないことはやめさせることができますように
どうか意地悪な気持ちを取り去ってください
私が間違った時にはきちんと謝る勇気を与えてください
いつも穏やかな広い心を与えてください
子どもと一緒に成長させてください
子どもも私も生かされて愛されていることを知り
他の人々の祝福となることができますように
(出典:「愛と祈りで子どもは育つ」渡辺和子)