園からのお知らせ

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認定こども園捜真幼稚園2017年8月園だより

信じて見守る

 この春中学に入学した卒園児のお母様に久しぶりにお会いしました。その方は、お子様の成長に繋がる経験を親子共に園で学んだことへの感謝を述べてくださり、心暖まる再会の時となりました。保護者のお話を聞き、喜んでいた数日後に、そのお母様から一通の手紙が届きました。立ち話では伝えきれなかった思いの丈がそこに綴ってありました。その一部に、親の思いでも努力ではなく子ども自身が今通学している中学校を自ら選び、自ら受験勉強に取り組み進学することになった原点には、捜真幼稚園で「自立心」を身につけ、夢中になれるものに突進できる子どもへと親子で学び成長できたこと、そして今通わせている学校と、捜真幼稚園が大切にしていることの類似点が詳しく書かれていました。また別の一文に「信じて見守る」ことを後押ししてくださった先生の言葉とありました。改めて、一番難しいが常に心に留め大切にしてきた言葉に触れ、見守る保育を続けてきて本当に良かったと喜びみをかみしめた瞬間でした。幼稚園時代は決して先頭に立って行動するタイプではなく、どの様になっていくのだろうかと心配しながら、時には不安を抱きつつ、それでもその子が興味を示したことに寄り添い見守っていたお子様でした。それゆえ今回お手紙を頂き、今は見えない秘めた子どもの力を信じ、今あるその子自身の姿の中にこそ、その子が育つ力があると信じ、見守ることの大切を再確認することができました。
  信じて見守ることは、園が創立以来大切にしてきたことです。なぜなら聖書にも書かれているからです。初代のキリスト教を布教するために多大な功績を挙げたパウロは、自らの力を持って信者を教育するのではないと下記の様に述べています。
『この頭の働きにより、体全体は、節と節、筋と筋とによって支えられ、結び合わされ、神に育てられ成長してゆくのです。』
コロサイの信徒への手紙2章19節
  頭とは神様のことです。パウロは自身の力で、周りの人を育てようとはしませんでした。一人一人が自らの力を持って自らを支え、成長していく様に育ててくださる神様の力に委ねていたのです。誰かの力をではなく神様が育ててくださることによって、私たちの体は自らの節と節、筋と筋が自らを支え強められ成長していくのです。だからこそ育てるとは、育ててくださる神様を信じ、その人の信じ、祈りつつ見守ることなのです。
 パウロの様に、子どもの育つ力を信じ、待つ事は難しいものです。時にはすぐにああしなさいと口を挟み、こうするのよと手を出し、子どもが願うことでなく、親が願うことを子どもにさせることで見守っているとカン違いしやすいものです。パウロの言う成長とは、自らが自らを支え強められていくことです。親の助けや思いによらず、自ら考え行動し自分なり試行錯誤し経験できる様に、私たち大人は子どもの力を信じ見守ることなのではないでしょうか。
  お子さんと過ごすことが増える夏休み、成長させてくださる神様に委ね、子ども自らが自らを育てる力を信じて、見守ってみてください。その先には、自らが自らを支える力を身につけ、成長したことによって得られる充実感に満ち溢れた子どもの笑顔が見られるはずです。子どもたちの成長を見守る大人へと、自らも成長させてくださる神様に祈りつつ皆様と共に歩みたいと願っております。
  

副園長 岡野 きよみ
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