園からのお知らせ

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認定こども園捜真幼稚園2017年5月園だより

お祈り

♪おいのりはね まいにちするんだよ オッケー
いつもイエス様が きいててくれるから♪ (『友よ歌おう』より)
こども賛美歌”三つの約束”の一節です。初めての礼拝の時や、お祈りについてのお話をする時に歌われる先生も多いのですが、私も大好きな讃美歌で、日常の生活の中でもついつい口ずさんでしまいます。
この春、入園して初めて祈ることを経験した子どもたち、保護者の皆さんも沢山いらっしゃることでしょう。手をあわせ、目を閉じて、保育者の祈る言葉に耳を傾け、小さな声で”アーメン”と唱える子どもたちの姿は、神様の祝福に満たされています。園で祈ることを日々重ねてきた子どもたちが、ご家庭で食事の前に祈ったり、体調を崩しているお母さんの枕元で祈ったりしている、という話をよく聞きます。神様と出会った子どもたちは本当に小さな伝道者だと思わされます。私が1年目に担任したクラスの保護者の方は、ご夫婦でバプテスマを受けクリスチャンとなられました。「自分たちを導いてくれたのは園に通う娘です。」とおっしゃられ、驚きをおぼえました。けれども、それからまもなく、園の子どもたちに導かれ、私もバプテスマを受けました。その当時も今も感じていること、それは日々の生活の中に祈りがあり、その祈りに安らぎ、豊かにされていく子どもたちの中に神様の素晴らしさがある、ということです。私たちのお祈りは、願いばかりだったり、つぶやきだったり、決して立派なものではありません。でもそれでいいのです。立派である必要は全くありません。祈りは、今の私の心の内を、そのままに神様に打ち明けること、素直にお話しすることなのです。その祈りを、いつもイエスさまがきいていてくれるのです。
私の娘はこの園を卒業し、4月から公立小学校に通い始めました。今までの環境との違いに戸惑うこともあるようですが、一生懸命に乗り越えながら過ごしています。その娘が「小学校と幼稚園が違うところ、見つけちゃった。」と少し寂しそうに言いました。そしてその後に「小学校にはお祈りがないよ。」と。私はとても驚き、娘の心の中で起っていることを思い、胸が熱くなるのを抑えながら、「あなたがどこにいても、どこの小学校でも、神様は一緒にいてくださるのよ。だから大丈夫よ。」といいました。そして、娘を抱きしめ、祈りました。それから毎晩、夫と娘と私で祈りの時をもっています。意識して、その時間を持つようにしています。両親が、それぞれ自分のために祈るその祈りをきいて、”アーメン”とささやく娘の心が、神様によってますます豊かに導かれますようにと、また祈りが生まれてきます。
 イエス様、いつもきいていてください。
小さな子どもたちのまっすぐな祈りを…
子どもと共にある私たちの切なる祈りを…

主幹保育教諭 黒坂綾子
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