園からのお知らせ

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認定こども園捜真幼稚園2018年1月園だより

新しい命

我が家には赤ちゃんがいっぱいいます。メルちゃん、たんぽぽちゃん、ハートちゃん、新人のかなちゃん(教会のクリスマスバザーで出会いました)。娘は、サンタさんに赤ちゃん用のベッドをお願いするとわくわくしています。赤ちゃんが大好きなのは私も同じです。産声をあげて新しい命が誕生する。感動、感謝、喜び、願い…色々な思いが膨らんでいきます。どんどん大きくなる娘の姿に、赤ちゃんの頃の娘の姿を重ねて、しみじみとした思いに浸ってしまうこともあります。きっと、みなさんもそうですよね?
私にしてはめずらしく、続きもののドラマを毎回楽しみに観ていました。それは、総合病院の産科と新生児科が舞台となっています。主人公であり、ドラマのタイトルにもなっている”コウノドリ”先生は、常に患者さんの心に寄り添い、その痛み、苦しみ、喜びを共にわかちあってくれる産科医です。毎回のように流れるコウノドリ先生のピアノ、そして言葉がとても胸に響きました。”出産は奇跡だ。命を懸けて、新しい命が生まれること、それはとても幸せな奇跡だと思う。だけど、そのあとには現実が続いていく。”今、目の前にいる子どもたちも、大人となった私たちも”出産”という奇跡を体験してきました。そしてそのあとに続いている現実を生きています。
馬小屋でお生まれになったイエス様の出産も奇跡の出産だったと思います。ヨセフさんも、マリアさんも言葉にならない感動と喜びで涙がこぼれたことでしょう。イエス様の誕生も、私たちと変わらない人としての誕生でした。その後に続くイエス様の現実の中に、十字架がありました。その十字架を通して、イエス様は命を懸けて、全世界のすべての人々の命を誕生させてくださったと言ってもいいでしょう。ちょっと、おかしな言い方かもしれませんが、”救い”は”新しい命に生きること”ですから、イエス様の十字架は私たちを新たに産んでくださったということになるのです。
ドラマ”コウノドリ”の中には、色々な夫婦が出てきます。出産前から仕事のことが気がかりで、赤ちゃんをどの保育園に預けようかと頭が一杯になっている母、共に聴覚しょうがいで、これからどうやって子育てをしていこうかと不安の中にいる夫婦。でも、コウノドリ先生は、赤ちゃんが生まれる時必ず「おめでとうございます!」と言います。生まれてきてくれてありがとうという気持ちを込めて、これから歩む道が守られますようにと祈りを込めて「おめでとう!」と言うのです。私たちの現実は、本当に色々なことがあります。次から次へと問題が起こったり、悩みも絶えません。でも、私たちの現実の中にはイエス様が共にいてくださるのです。現実を生きる厳しさ、苦しみの中に、必ず慰めが与えられ、許しと導きがあたえられるのです。
新しい年も、私たちの現実を共に生きてくださるイエス様により頼んでいきましょう。
『神はその独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。』  ヨハネ3:16

主幹保育教諭   黒坂 綾子
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