園からのお知らせ

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認定こども園捜真幼稚園2018年2月園だより

目に見えるものによらず

寒さが最も厳しい2月です。何もかも静かにじっとしているような季節ですが、子どもたちの遊びを見ていると、最も充実して、目的をもって遊びに取り組んでいることがよくわかります。自然に目を向けてみれば、一見何も変わりないようで、春の準備は着々とされています。子どもたちも、自分の花を咲かせるために、それぞれが大切な幼児期を目まぐるしい変化を内に秘めながら、準備をしているのです。
 1月の終わりから毎年、年少、年中、年長の子どもたちと進級、卒業に向けての面接の時を持ちます。学年によって聞くことは異なりますが、最後は必ず進級、卒業できますと一人ひとりに伝えています。すると、にっこり笑って、部屋を出ていきます。自信をもって園生活をしていることがわかります。1,2歳児の子どもたちには時々遊びに入れてもらうと、驚きをもって成長を知ることがあります。以前面接で、年長の男の子が幼稚園で困ったことがあるかという質問に、「〇くんと、△くんがいつも喧嘩しちゃうのが困りました」と言ったことがありました。どうして困るのと重ねて聞くと、もっとたくさん遊びたいのに、喧嘩するから続かないことと、〇くんは△くんのことわかってないんだと教えてくれました。この3人は大体5人で遊ぶ仲間で、遊びを見ていると、遊びが足りないなんて思えないほど遊んでいるのですが、彼にとってはもっと遊びを充実させたい、お互いを理解することでそれが深まるのだといった思いがあるのだなと思いました。私たちの知らないところで、子どもたちはいろいろな思いをもって過ごしていることを、いつもこの面接のときに感じます。
目に見えないこと、すぐにわからないことは、沢山ありますが、子どもたちや自然の中に、生きる力、成長する力を備え、準備をしてくださる神さまは、私たちにも、力を与えて下さっています。たとえわからなくても、変化が見られなくても、焦らずに見守ることの大切さを感じます。全てを知り、私たちに一番良いことをしてくださる神様に信頼して、歩んでいきたいと思います。
「目に見えるものによらず、信仰によって歩んでいるからです。」Ⅱコリント5:7

園長 寺田 千栄
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