園からのお知らせ

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認定こども園捜真幼稚園2019年1月園だより

変わらないもの

 いよいよ平成最後の年を迎えます。私のように昭和に生まれたものは、3つ目の年号を生きることになり、とても歳をとった感じがいたします。ここ数年乳幼児施設の在り方も大きく変わり、益々大きく変わっていこうとしています。捜真幼稚園も試行錯誤を重ねて今の形にと変わってまいりました。しかし、神様の御心が行われる園として変わらない大切なことを心に刻みたいと思います。

 11月に、「まなびましょう」の企画で、大人の遠足と称し、神奈川宿の歴史散歩をいたしました。捜真学院の中島昭子学院長先生にご案内していただき、秋の気持ちの良い日に開港の頃の横浜をめぐりました。中島先生は歴史がご専門ですので、学生の頃に戻った気分で楽しくお話しを伺いました。歩いたところについては、PTA図書室にパンフレットを貼ってありますので、是非皆様ご覧ください。

 そのお話の中で、私が特に感動したのは、開港と共に日本に来て、キリスト教を広め、またたくさんのキリスト教の教育施設を祈りの中で立ち上げていった宣教師たちのお話でした。大人の遠足は捜真女学校の玄関からはじまり、まず旭ヶ丘に登っていきました。その高台に一本の松の木があり(今はありません)、神奈川宿のお寺に預けられていた宣教師たちは、毎朝坂を登り、松の木のところで、ここから日本に福音(イエスさまが教えてくださった、良い知らせ)が述べ伝えられるようにお祈りをしたそうです。まだ何の情報もない国に来て、その国の人たちのために祈る宣教師たちの祈りによって今の私たちがいることを改めて思い、感謝しました。捜真は初め山手にありましたが、奇しくも宣教師たちの祈った場所のすぐ近くに引っ越し、その中から今の捜真バプテスト教会が生まれ、その教会の祈りの中から幼稚園が生み出されました。

 今でも私たちは毎朝祈ることから保育を始めています。私たちが神さまからお預かりしている子どもたち、保護者の皆さん、そして保育者たちが今日も一日神さまのお導きによって、一人ひとりが神さまの愛の中で安心して過ごせるように、そして神さまの愛を一人でも多くの方にお伝えできるようにと祈っています。この祈りは松の木で祈った宣教師たちの祈り、私たちに祈ることを教えてくださったイエスさまの祈り、クリスマスに私たちの罪を赦すためにイエスさまをくださった神さまの愛につながっている決して変わらないものです。皆さんにも是非この祈りの輪に連なっていただきたいと思います。共に祈りつつ、新しい年も歩んでまいりましょう。

 「イエス・キリストは、きのうも今日も、また永遠に変わることのない方です。」

ヘブライ人への手紙 13:8

園長 寺田 千栄

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