園からのお知らせ

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認定こども園捜真幼稚園2020年2月園だより

諦めと希望

 日々の保育の中で大切にしていることは色々あります。その中の一つに、豊かさや楽しさをもたらす”環境”があげられるでしょう。最近、ある研修会で『子どもの成長に関わる者たちに不可欠なもの』について考える時を与えられました。教師、保育者は子どもの歩みに大きな影響を与える人的環境の一部です。私はかつて、保育者への道を志していながらも、そのことの重大さに恐れを持ち、一度、諦めようと思ったことがありました。そんな私ですが、今回の研修会で『子どもの成長に関わる者たちに不可欠なもの』を3つ挙げるように言われ,以下のように書きました。
① 神に赦されていることを知る
 ② 神に押しだされていることへの驚き
 ③ 神に愛を頂いていることへの感謝
この問いに正解はありません。
今、思えば”祈り””喜び””待つこと””まなざし””学び”など色々あげられますが、神様との繋がりがあるからこそ、恐れることなく、喜んで保育をさせていただいているのだなと再確認させられました。それらを失わせるものは何か、どこからそれが始まるのかという問いもありました。講師の先生は、”高慢さ”がそれらを失わせ、”言葉使い”がそれを失わせるきっかけとなると話されました。さらに、そのことに気づかされてから、生徒を呼び捨てにするのはやめ、ご自分の発する言葉に心をとめ、子どもにとって慰めとなり励ましとなる言葉を発することが出来るよう祈りつつ過ごしていると語られました。そのような中で、生徒に対し、びっくりするような言葉がご自分の口から発せられることがあったそうです。そして、その言葉は、先生とその生徒を繋ぐ大切なものとなったそうです。「もとより自分の内にあった言葉ではないということは自分が一番よく知っている。」と話されました。神様が与えてくださった言葉だと実感したそうです。
私たち人間には限界があります。もう一歩前に進みたいと思っても、無理だと諦めそうになる現実があります。諦めていいのです。私には無理だと諦めていいのです。それは、”神様に変えていただくしかないのだ”という諦めです。それは、”神様になら変えていただける”という希望でもあります。力ある優しい方が、いつも私たちと一緒にいて、助け手となってくださいます。そのことに感謝をもって、この一年を過ごしていきましょう。
『わたしたちの主イエス・キリスト御自身、ならびに、わたしたちを愛して、永遠の慰めと確かな希望とを恵みによって与えてくださる、わたしたちの父である神が、どうか、あなたがたの心を励まし、また強め、いつも良い働きをし、善い言葉を語るものとしてくださるように。Ⅱテサロニケ2:16・17』
            

 主幹保育教諭 黒坂 綾子
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