2025年4月園だより
共にいてくださる神
入園、進級おめでとうございます。2025年度の年主題は「ともに」です。新しい子どもたち、ご家庭の皆さんをお迎えして、「ともに」園生活を楽しんでいきたいと思います。
旧約聖書イザヤ書43章5節に「わたしはあなたと共にいる。」という神さまの力強い御言葉があります。なぜ共にいてくださるのかと言えば、43章4節に、「わたしの目にあなたは価高く、貴くわたしはあなたを愛し」とあります。神さまがわたしたちをお造りになったので、無条件に私たちは貴い存在として愛されているのです。しかしこんなことは能力主義がはびこる人間界には存在しないので、俄かには信じがたいのですが、このことを示すために、イエスさまを地上に送ってくださったのです。イエスさまがお生まれになるとき、「その名はインマヌエルと呼ばれる。この名は、「神は我々と共におられる。」という意味である。」と書かれています。
4月は新入園児にとっても、進級児にとっても新しいことがあるので、落ち着きません。私たち保育者は、信頼関係を築くことに専念します。自分が何をしても受け止めてもらえると感じると、少しずつ心を開いてくれます。私はこの時期に、園庭の真ん中に椅子をもっていって、座っていることがあります。するといろんな人が、側に寄ってきます。進級児は「千栄先生何してるの?」と寄ってきますし、不安な人が膝に乗ってくることもあります。一番多いのが、シャベルやコップなど遊べるものをもって、隣に来て遊び始める人です。中には私の分のシャベルをもって来る人もいます。おしゃべりをする人もいますが、黙ってひたすら土を掘り、コップに入れたら私に渡して去っていく人もいます。皆いろいろな心持ちなのだなと思います。でも「ともに」いることをその人なりに表現しているのだと思います。別々のことをしていても誰かが「ともに」いることで少しずつ落ち着いてきて、やがてお気に入りの遊び、友だちとのびのびと遊べるようになるのです。
このことを知っている子どもたちは、神さまが共にいてくださることを疑わずに信じることができるのです。絶対に私たちを見放すことのない神さまに導いていただきながら、2025年度を始めてまいりましょう。
園長 寺田 千栄