園からのお知らせ

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認定こども園捜真幼稚園2020年8月園だより

「主はすぐ近くにおられます」
(フィリピの信徒への手紙4:5)

上記のみ言葉は、イエスさまの復活後使徒となったパウロがフィリピの教会に宛てて書いた手紙の中の言葉です。この時パウロは獄中にいました。4章4節から7節までをお読みくださると、絶望的な状況の中で、神さまに絶対的な信頼をもち、他の使徒たちを励ましていることが分かります。
10年ほど前に、保育者研修会で沖縄を訪問したことがありました。それまでも観光で何度も訪れ、戦跡も回ったことがありましたが、この時は沖縄の方がコーディネートしてくれた研修でしたので、今までとは違った思いをもちました。それは、まだ戦争が終わっていないという沖縄の方たちの思いでした。長崎、広島を訪れた時も、どんな正当に思える理由でもこれ(戦争)は絶対に正しくないと思いましたが、私の中で戦争はどこか過去のことで、他人事になっていたのです。でも、沖縄を訪ねたこの時は、あの第二次世界大戦がまだこの地では続いていて、他人事(ひとごと)ではなく、私事(わたくしごと)であることを思い知ったのです。
上記聖句の4章7節に神に祈り、求め続けることで「あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。」とあります。この、神の平和が守ってくれる私の心と考えとは何でしょうか。それは私たちの周りで起きているあらゆることについて、他人事ではなく私事として捉えることではないでしょうか。その視点がなければ本当の問題解決にはならないでしょう。自分には到底できないと思うようなことでも「人知を超える神の平和」がそれを成し遂げてくださると、希望を与えられます。
「のびのび園だより7月号」でもSDGsに触れました。あの17の項目すべてにおいて、私たちはどこか他人事の視点、自分からは遠く離れている感じをもっていないでしょうか。2030年までに少しでも良い方向に向かうためには、私事と捉え、小さなことでもこつこつとみんなで取り組んでいく必要があります。新型コロナウイルス感染症下で、私たちは「新しい生活」を強いられました。そしてたくさんの発見もありました。ある意味私事として捉える経験をしたのです。これからは強いられてではなく、自分から考えて「新しい生活」を作り出せるように、その思いをもち続けることができるように、私たちのすぐ近くにおられるイエスさまに祈り続けましょう。    

 園長 寺田千栄

 
7月28日に終了礼拝を終え、7月29日~9月1日は夏期休暇となります。その間も日曜日・祝日を除き長時間保育をしております。

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