認定こども園捜真幼稚園2021年4月園だより
「ひとりひとりの名を呼んで」
「ひとりひとりの なをよんで あいしてくださるイエスさま どんなにちいさなわたしでも おぼえてくださるイエスさま」(幼児さんびか104番)これは、4月に歌う讃美歌です。私たちは、子どもたちも、保護者の皆様も、保育者も、イエスさまが一人ひとりの名を呼んで、捜真幼稚園に集めてくださった大切な存在です。大切にするという事は、相手を知ることから始まります。相手の気持ちと関係のない親切は有難迷惑になりかねません。ですから、これから関心をもって皆さんのことを十分知っていきたいと思います。皆さんもお互いに関心をもっていただきたいと思います。
「わたしはよい羊飼いである。わたしは自分の羊を知っており、羊もわたしを知っている。」
ヨハネ10:14
イエスさまは、ご自分を羊飼い、私たちを羊にたとえられました。そして良い羊飼いは羊のことを知っていると言ってくださいます。これが愛するという事です。私たちも羊飼いの声を聞き分け、羊飼いについていかなければなりません。どんなことがあったとしても、羊飼いが守ってくださるからです。
子育てほど、先が見えないことはありません。今していることが子どもにとって良いことなのか確信をもっている人などいないでしょう。私たちに託されている子どもたちのことをよく知って、その成長しようとする力を信じて、傍らで見守っていきましょう。同じように神様も私たちの中にある力を信じて、子どもたちを託してくださっているのですから、安心してください。神さまはそれをすべて知っていてくださり、私たちが知らないところも補ってくださるお方です。
捜真幼稚園は子どもたちの主体的な「遊び」を大切にしています。主体的とは、子どもたちが自分で思いついたことを他者に理解してもらって、自信をもって自分が環境を動かしているという感覚です。実際には、保育者がたくさんの目で、一人ひとりの興味関心を知り、今やりたい気持ちなのかも考え、タイミングよく環境を整えているのです。例えば虫に興味関心があるとしても、捕まえたいなら網と籠、観察したいならケースと虫メガネ、知識が必要なら側に図鑑を置いておきます。すると、さも自分が見つけたようにそれを使うのです。主体的に動くとき、子どもは輝きますので仲間が寄ってきて、やがて学年のカラーになる遊びが出てきます。すると試行錯誤も多岐にわたっていくので、4月の保育室の環境と、3月とでは全く違うものになります。ご家族の皆様も、ポートフォリオ(活動の報告)を見たり、個人面談で園での様子を聞いたりしながら、今子どもが何に興味関心があるのか共に共有して下さい。お家での様子もお知らせください。これから、ここに集められた私たちがお互いに知り合い、どんな体験をしていくのかわくわくしながら、祈りつつ神さまに期待していきましょう。
4月14日、雨の入園式となりましたが、2部に分けて開催し、1~4歳児の新入園の子どもたちをお迎えすることができました。明日は始業礼拝をもって新学期が始まります。