園からのお知らせ

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認定こども園捜真幼稚園2023年6月園だより

造り主に感謝して

『主はわたしたちを造られた 詩篇100編3節』

新年度がスタートして2ヶ月が過ぎようとしています。出会ったばかりの頃は分からなかった“その子らしさ”を知り、一人ひとりの持ち味を愛おしく思う日々です。
礼拝や食事、おやつの時間に祈ることを知った乳児が、遊びの中でも手を合わせて保育者に祈りの言葉を求める姿、また、神様が私たち人間、そしてこの世界を造ってくださったという聖書のお話を聞いた幼児が、驚きながらも嬉しそうに友だちと顔を見合わせている姿がありました。保護者の方々のあたたかな愛の中で、大きく育った子どもたちにとって、保護者の方々はその世界の中心、その世界そのものと言ってもいいでしょう。ですから、自分だけでなく、お父さん、お母さんのことも造ってくださった神様がいらっしゃるということを知ることは、大変大きな出来事です。ところが、子どもたちは、そのことをすんなりと受け止め、“祈る人”になっていきます。「私が、風邪をひいて寝込んでいたら、子どもが枕元で祈ってくれました。」とか、「家族でご飯を食べようとした時に、“お祈りしなくちゃだめだよ”って叱られました。」などというエピソードをよく聞きます。私は子どもたちを心から尊敬します。“素直に受け入れる”という至難の業を、自然体でしているのですから。
私たち大人はどうでしょうか。少なくとも私は、中学・高校・大学とキリスト教の教育を受けてきましたが、神様を疑い、神様から逃げてきました。私は、“自分の力”で、つまり自分の頑張りを信じて生きていこうと思っていたのです。けれども、自分のもろさに何度も直面し、苦しい思い、虚しささえ感じることがありました。そんな時に『あなたは高価で尊い。私はあなたの神』というメッセージが心に届いたのです。私を造ってくださった神様が、いつも共にいて、私を“尊い”と言ってくださっているのだから、私はその方に応える人生を送りたい。そう思うようになりました。それを教えてくれたのは捜真幼稚園です。出会いと交わりの中で、今を懸命に生きている子どもたちが、あたたかな愛の中で「神様、私たちを造ってくれてありがとう!」と全身で表現している姿は、真実に生きる姿そのものです。
一人ひとりをかけがえのないものとして神様がお造りくださったことを覚え、自分自身を喜び、他者の存在を喜び、感謝して共に歩んでいきましょう。

主幹保育教諭 黒坂 綾子

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