豊かな実を結ぶ

11月に行われたホームカミングに、250人程の卒園児と保護者が戻って来てくださいました。そして進学や結婚など嬉しい報告をしてくださいました｡その中のお一人が「我が子は、今聖書の先生を目指して学んでいるんです。やはり原点は、幼稚園での神様との出会いであったと思います」と、語ってくださいました。下記の聖句の如く、主イエスさまに繋がっていることによって、その卒園児を日々豊かな実りへと主イエス様が導いてくださったのでしょう。卒園後も主イエスさまの愛に育まれた卒園児が成長していく姿を知ることは、保育者にとって何と幸いなことかと、感謝した次第です。
『わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。』 ヨハネによる福音書１５章5節
この箇所は主イエスが十字架にかかる前に弟子たちとの最後の晩餐で、ご自身をぶどうの木にたとえて語られた言葉です。ぶどうが豊かな実を実らせるのは、枝が幹に繋がっていなければ実りません。主イエスは十字架によって弟子たちと歩む日々は終わりを遂げます。しかし離れていても主イエスさまはあなたたちと繋がっていて、あなたたちも主イエスさまと繋がることで、以前と変わらず豊かな実りを得ることができるのだと語られたのです。
人類は、人々と繋がり合うことで、互いに助け合い、知恵を出し合い困難を乗り越え生き延びて来たと言われています。近年のデジタル社会では、コンピューターと対話し、コンピューターから正しい情報や助けを得ることができます。しかしリアルな体験や関わりの中でしか味わえない、感動や共感は私たちの生活をより豊かにしているのではないでしょうか?
是非皆さまも園で多くの人と出会い、豊かな交わりをなさってください。園に携わるお一人おひとりにとって、時を経ても変わらない豊かな実りに繋がることを願っています。そしてどんな時も揺るがないイエスさまの愛に触れ、主イエスさまが弟子たちから離れても共におられたように、園を離れてからも皆様をいつまでも輝かせる原動力となりますようお祈りしております。
　

副園長 岡野きよみ

ホームカミングの様子は下記のページに掲載されています。
2023年ホームカミングデー