園からのお知らせ

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認定こども園捜真幼稚園2024年2月園だより

共に

 『喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。』 ローマの信徒への手紙12:15 
1月の連休に、私たちの園が加盟している日本バプテスト同盟関東部会の新年礼拝が行われました。礼拝の中で、司会の先生が能登半島での地震をおぼえて祈ってくださいました。先生は、「イエス様が能登の地にあって、被災された方々と共に泣き、手をあげて祈ってくださっている。」と言われました。私は、はっとしました。そして、「そうだ、私の信じる神様はそういうお方だ。」とあらためて思ったのです。なぜこんなに悲しいことが起きたのか、なぜこんなに大変なことが起きたのかと嘆いた後、私たちはその怒り、悲しみを神様にぶつけたり、神様のせいにしたりしてしまいがちです。けれども、イエス様を知れば知る程、悲しみや怒りをぶつける対象ではなく、私たちの悲しみや怒りをご自分のものとして、共に泣いてくださるお方なのだと感じます。
 私は、“共に”という言葉が好きです。このような文章を書く時にもよく使いますし、祈りの中でもよく使います。喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣く、保育者の歩みは、まさにこの御言葉にあると思います。そうありたいと願いつつ歩んでいます。中高生の頃はこの言葉があまり好きではありませんでした。あっちで喜び、こっちで泣いてという印象があり、八方美人というか少し綺麗ごとのような印象を受けてしまったのです。けれども、捜真幼稚園で、また教会で生活するようになり、その人の悲しみや喜びを本当に我が事のように思って祈ったり、心寄り添って生きている方々に出会い、この御言葉が決して綺麗ごとではなく、本当に人を生かす真実な言葉であることを経験してきました。つまり、“どれほどその人のことを心にかけているのか”ということが、この御言葉を真実にするように思うのです。どれほどその人のことを心にかけているのか、また、どれほど私のことを心にかけてくださっているのか、そう考えた時、イエス様のお姿が目の前に浮かんできました。イエス様の愛は、十字架で命を捨てるほどにあなたが大切だ、あなたが尊いと語りかけてくださっています。“共に泣き、共に喜ぶ” その根底にイエス様のお姿があります。イエス様の愛をいただいて、“共に”という言葉を大切に語りたいと思います。今後もキリスト教講座や懇談会などを通して、事あるごとに、イエス様のお姿を思い、イエス様を近くに感じながら、聖書の言葉に聴いていきましょう。

主幹保育教諭 黒坂綾子

1月はおもちつきをして楽しみました!

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