園からのお知らせ

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認定こども園捜真幼稚園2023年10月園だより

豊かに命を受けて

 

『羊は一人の羊飼いに導かれ、一つの群れになる。 ヨハネ10:16 』

聖書の中では、イエス様を“羊飼い”に、そして私たちを羊にたとえているところが多くあります。羊は基本的に憶病な動物で、危険があるとすぐにパニックを起こして逃げ出そうとするそうです。もし群れの中の1頭がパニックになると、他の羊もパニックになり一斉に逃げだすので広い牧場などでの管理はとても大変なことだそうです。一人の羊飼いが担当する羊だけでも大変ですが、イエス様の守備範囲はもっと広いです。イエス様の羊は、この世のすべての羊です。この世界の全ての人たちが“恐れ”の中に閉じこもったり、暗闇の中で迷ったりすることがないように、喜んで安心して生きていくことができるように神様はイエス様をこの世に送られました。つまり、神さまがイエス様をこの世に送られたのは、イエス様の十字架による救いです。
10節には“私が来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである”とあります。私は“豊かに受ける”という言葉が好きです。私は子どもの頃から保育者になるのが夢でしたが、いよいよ就職という時に初めて“恐れ”を感じました。私の出会う子どもたちを自分の物差しで測ることがないだろうか、私の価値観を押し付けてしまうことがないだろうか。様々な心配が溢れてきて、もう少し勉強しようかと悩みました。捜真幼稚園に就職したのは、今では神様の導き以外の何ものでもないと思っています。捜真幼稚園の保育は、保育者一人ひとりの良さが活かされ、またクラスや学年の隔たりなく保育者みんなで、一人ひとりの子どもたちを見ていくというものでした。そしてその根底には、神様が一番良いようにしてくださることを信じ、祈り、委ねることがありました。(それは今でも変わっていません。)就職前に感じていた“恐れ”は消え、日ごとに安心と喜びが与えられていきました。恐れが安心と喜びに変えられたのは、イエス様によって命をいただいたから、しかも豊かにいただいているからだと思います。その豊かさの中には、子どもたち、保護者の皆様、教職員の存在があることを心から感謝します。子どもたち、保護者の皆様の歩みが、羊飼いであるイエス様に導かれて、ますます豊かなものとなりますように祈ります。
                       

主幹保育教諭 黒坂綾子

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